仕事か家事をしているときに、子どもから何かを要求されると、「今はムリ!」「後でね」、最悪「うるさいよ!」なんて言ってしまうことはありませんか?実はこれ、子どもへの愛情が十分に届いていない要因かもしれないのです。


愛情というものは、子どもに伝わっていると思っていてもそれがよく伝わっていない、受け止め方が違うということがよくあります。子供のうちに親から注がれる愛情が不足すると、親の知らないうちに、ストレスや不安をにつながり大きな問題へと発展することがあるのです。


子供は愛情不足をうまく表現できない、上手く伝えられないので、親はいつも注意深く子供を見てあげることが大事ですし、もしもSOSを発していたらそこに気づいてあげなければなりません。これから、わが子が愛情不足を感じているときの危険なサインやそれによって引き起こされる問題、そして親がどういう風に接すれば最も良いかなどを詳しくみていきます。

親の愛情不足からくる幼児期でみられるサイン

愛が足りないこども

指しゃぶりや爪噛みを始める

昔から、指しゃぶりや爪を噛む子供は愛情が足りていないと言われています。子供の心は大人が思っている以上に、もろく、繊細で敏感です。最近では両親が共働きで、夕方まで保育所や学童で過ごす子供が多くなってきています。家に帰るとママは家事で忙しく構ってくれないと感じ、不安になりそれがストレスに変わることも少なくありません。指しゃぶりや爪噛みを始めたと気づいたら、少し子供と過ごす時間を作ってあげるようにしましょう。

なんでも自分でやろうとする

自分でできることなのに、どうしてか自分でやらずに「ママ、これやって~」「ママ、コレできない~」と甘えるそぶりをします。これは、親の愛情を確認しようとするサインです。このように素直に甘えることが出来る子供はいいのですが、甘えることが出来ない子供もいるのです。


親が忙しいのをわかっているが故に、甘えたくても甘えられず何でも一人でやってしまおうとします。また、親からの愛情を得られない子供は、甘えることが出来ないのを自分なりに理解しているので、自分でなんでもこなしてしまおうと思ってしまいます。

親を困らせる

小さな子供は、忙しいママを振り向かせようと素直に「抱っこして~」と言えるのですが、大きくなってくるとママの忙しさを理解できるようになり、素直に「寂しい」と口に出すことが難しくなってきます。その結果、どうにかして振り向かせようと思い、「学校に行きたくない」「お腹が痛いから今日は休む」などと自分に構って欲しいと遠まわしにアピールしてきます。

目から輝きが消えて能面のように表情がなくなる

子供がよく「みてみて~」と言うのは、パパやママと笑うことや出来る様になったことを共感したいからです。子供はパパやママと一緒に感情を共有できる瞬間が大好きなのです。ですが、そんな時にパパやママがいないと感情が乏しくなり、次第に顔から表情がなくなってしまうケースがあります。小さい頃に虐待を受けていた子供や、親が忙しく構ってもらえなかった子供に多くおこるものですが、これは要注意のサインです。

嘘をつくようになる

「嘘をつくとみんなが自分に興味を示してくれる」「構ってくれる」と感じ、どんどん嘘を重ねてしまう子供もいます。自分の嘘に周りが興味を持ってくれるので嘘もエスカレートし、自分自身が見えなくなり嘘をついているのか本当のことを話しているのかが自分でも判別できなくなる子供もいます。

イタズラが多くなる

急にいたずらや悪さが増えてきたらそれは、危険サインだと思ってもいいです。たとえば、ママの大切な物を隠したり、わざと汚したりするような行動を取るのも、愛情不足と関係しているのです。
「ママはいつも自分を無視していると、気にしてくれない」と感じると、困らせることによって、ママの注意を引くわけですね。つまり、怒られることを期待している訳です。こうしたケースはわかった本人がやっているので、頭ごなしに叱らずに、気持ちを受け入れて優しく諭すようにしててあげましょうね。

急におねしょや夜泣きをする

子どものおねしょや夜泣きは、寂しさからくるものです。4歳にも5歳にもなっておねしょや夜泣きをするのは、愛が足りていないことも多いです。叱ることで、もっと孤独感を感じられますので、怒ったりするのは逆効果です。愛されていると子供が感じ取れれば、次第におねしょや夜泣きもなくなっていきますよ。

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絵を描かせると黒く塗る

子供に絵を描かせてみると、そのときの精神状態がはっきりと現れるといわれています。普通であれば、いろんな色をつかって好きなものを描きますが、心が不安定な子は色がたくさん選べても黒色だけで塗りつぶすのです。このケースは、愛情不足による不安やストレスを抱えている可能性が大だと思ってください。

愛情不足によって引き起こされる問題とは

不良、非行に走る

今からちょっと怖い話になります。。


愛情不足で育った子どもが思春期を迎える頃には、幼児期とはまたちょっと違ったサインを出すようになります。よくあるのが、喫煙、飲酒、夜遊び、いじめ、家庭内暴力などで、社会の迷惑行為をやって親に恥をかかせよう、注目されたいという思いで行うのです。


これを反抗期だとみる親もいますが、親からの愛情不足からきている可能性もあると考えることです。


また、反対にそうしたストレスや不安を外にぶちまけるのではなく、殻に閉じ込めてしまう子どももいるため、そういう子は、不登校やひきこもりになりがちで、だれともうまくコミュニケーションを取れなくなります。

愛情不足を解消するコツや対策

親から気にかけてもらえるこども

親は子供がかわいいが故についつい甘やかしてしまい、子供のわがままを受け入れてしまうことが多く、これを過保護といいます。また、子供の行動が気になって仕方なく、子供ができないことは親がやってあげたいとなんでもかんでも手出しをしてしまうことを過干渉といいます。親としては子供がかわいいゆえの愛情として接していますが、親の愛情が一方通行していて子供が思っている親の愛情とは、ずれが生じてしまっていることもあります。


過保護や過干渉に育ててしまうと、子供の自立心が芽生えず「やる気」を出すことが出来なくなってしまいます。また、親に褒めてもらいたいが為にそれが目標となって自分の意志で行動することが出来なくってしまうこともあります。


近年では部屋にこもってゲームをしたり、長時間テレビを見て過ごす子供が増えています。親が忙しく子供の相手をしてあげられない時に、ゲームやテレビはとても便利な子守的存在となりますが、テレビやゲームで育った子供は眼筋の運動不足や言語発達の遅れ、想像力の欠乏といった「テレビっ子症候群」となる可能性があります。テレビ画面をずっと見て過ごすので視野は狭く、テレビやゲームと向き合っているので会話をすることがありません。


また、本の世界とは違い頭の中でイメージすることがないので想像力が働かなくなってしまいます。テレビやゲームを与えているとおとなしくしているから助かるという理由から、子供と会話をするという習慣が少なくなり親子のコミュニケーション不足にもつながります。


そこで、愛情不足を解消するポイントをご紹介したいと思います。


・1日1回はぎゅっと抱きしめてあげる
・夜寝る前に本を読んであげる
・子供から甘えてきたら、甘えさせてあげる
・子供のチャレンジ精神の妨げをしない(見守ってあげることも大事)
・本を読むときは、お母さんの膝の上に座らせて読む
・子供が2人以上いる場合は、一人ずつと過ごす時間を作る
・とにかく褒めてあげる



子供はお母さんにぎゅっと抱きしめられることで愛情を肌で感じます。また、お父さんお母さんに褒めてもらえることもとてもうれしいと感じます。そして、寝る前の本を読むこともいいことで、お話は短いものでもかまいません。本離れの子供が増えている今だからこそ親子で本を読みコミュニケーションをはかることもいいでしょう。


子供はいつでも親の愛情を確かめようとしています。そして、親が子供への愛情を注げるのは子供がそばにいる間だけです。その時間は思いのほか短いものです。今、この一瞬を大切にしたくさんの愛情をそそいであげましょう。

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